2010年1月11日月曜日

束芋展@横浜美術館


昨日、束芋展@横浜美術館へ行ってきた。

映像インスタレーションと小説の挿絵が中心。














美術館に足を踏み入れたら普段は広々として明るいエントランスロビーが真っ暗なのでびっくりしたが、これも既に展示の一部になっている。

一見するとグロテスクな表現が多く、なぜこのような表現に行き着いたのか興味をそそる。挿絵の一つ一つは絵解きの楽しさはあるが、観た後に口の中に苦いものが残る感覚がある。映像も含めこの表現だから伝えられるものは確かにあるだろうし、観る者の思考の断片を喚起することは確かだが、然し、あくまで断片的だ。そして、どちらかというと観る者のエネルギーが吸収されていくような感覚に囚われる。

今の現代美術に一つの世界観を統合的に提示できる力があるのだろうか、そもそも其れは芸術が負っている役割なのだろうかなどということ、常設展で展示されているイサム・ノグチの作品を眺めながら呆と考えていた。(横浜美術館は常設展も結構充実している。)

万人に勧められる展覧会ではないが、今、現代美術でこういった作品が評価されているのかということを感じられたという意味ではとても良い機会であった。
 
 

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