2009年2月11日水曜日
メンデルスゾーン
今年はメンデルスゾーンの生誕200周年だそうだ。
記念の30枚組BOXは発売と同時に手に入れた。全集ではないが主要な曲は収録されており演奏は新しくはないが一流揃い。これでメンデルスゾーンの全体像を掴むには十分だ。値段も安いのでおすすめ。
そういえば昨年、バッハ・コレギウム・ジャパンの定期演奏会で初めてメンデルスゾーン・プログラムがあった。昨年訪れた演奏会の中では最高の演奏会であった。その直後に書いた感想が書きかけで放置されてあったので載せてみたい。演奏会直後の興奮が直裁に表現されており今読むと若干気恥ずかしいが。
「2008年5月30日。バッハ・コレギウム・ジャパンの定期演奏会。メンデルスゾーン。素晴らしい経験だった。音の粒子が自分の身体と魂を貫いていくのが感じられた。ふと、「本物の音楽家は、すべて天使である」という言葉が湧き出た。我々の触知できない世界を垣間見せてくれる。そのような世界が存在することを知らせ、そうしたものを感じることができる力を我々が持っていることを思い出させてくれる。忘れて久しいそんな力を。
今日一日の出来事がしばしそうした力を思い起こさせる準備になっただろうか。
最早音楽を聴くのではない。魂で受け止める、感じ入る、音が貫いていく、細胞が共鳴し震え熱を帯びる。
鈴木雅明氏自らのパイプオルガンで演奏会の幕が開ける。メンデルスゾーン ”プレリュードとフーガ ニ短調 Op. 37-3”
メンデルスゾーンのプログラムにはさまれた、バッハのカンタータ − 追悼の式典 −『神の時こそ最上の時』BWV106。
冒頭のフルート。「・・・僕は大きな喜びを得ました。『神の時』の冒頭のフルートが響いた瞬間といったら!」(メンデルスゾーンが家族に宛てた手紙より。本公演プログラムから抜粋)
そう、確かに私はメンデルスゾーンと同じ体験をした。このフルートの天上の響きといったら!自然に涙が出ていた。寂静、祈り、人が表しうる限りの崇高なものがそこにはあった。
メンデルスゾーン詩編115『我らにではなく、主よ』の第2曲の美しさといったら。ソプラノとテノールの二重唱が合唱と完璧に調和している。我々はこんなにも美しい世界に生きているということを思い出させてくれる。第4のチャクラが開き、気が流入し、心が開いていく。そしてその気は上昇して頭頂から天へ還っていく。
メンデルスゾーンの合唱曲は以前から好んで聴いており、『パウロ』などはその中でもお気に入りの一曲であったし、Brilliantレーベルから出ている合唱曲全集も持っている。
でも、私は今日初めてメンデルスゾーンの宗教曲と本当に出会えたように思う。
賛歌『我が願いを聞き入れ給え』
いつもよりオーケストラも合唱も編成が大きく音量を豊かになったが、それだけではない迫力と響きがあった。鈴木雅明氏の指揮もより情熱的であったと思う。敬虔なキリスト者の奥深くに秘められているロマン的な部分が一気に噴出した?
これは人間の直観だけが到達し得る世界への賛歌だ。」
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