世界文学全集は着実に毎月届く(当たり前だが)。できるかぎり次の巻が届くまえに読もうと思っているが、他の本にも触手が伸びてなかなかそうも行かない。
クンデラの「存在の耐えられない軽さ」はなるほど名作だった。映画の軽薄な宣伝文句のため敬遠していたが間違いだった。解説で訳者も書いているように、現代日本という「キッチュの王国」にあって反キッチュ小説を意図して書かれている同書を読む意味は大きいと思う。再読するたびに新しい発見や思考のきっかけとなることが期待できる骨太の作品。
「ひとが追求する目的とはつねに覆い隠されているものだからだ。結婚したいと欲する娘は、彼女にとってはまったく未知のなにかを欲している。栄光を追いかける青年は、栄光のなんたるかについてどんな考えももっているわけではない。私たちの振る舞いに意味をあたえるのは、私たちにとって完全に未知のものなのである。」(西永良成訳)
84年の作品だが全く古びることなく存在感のある光を放っている。訳も素晴らしかった。
1 件のコメント:
映画はなんか、訳がわかりませんでした。
液晶TVがきれいで、チャンネル数も増えて、TVばかり見て、本を読む時間がないですね。
全集かあ、いいですね。
家は置き場が無いです。読む時間も問題ですが。
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