2009年3月25日水曜日

Radioheadとシューベルト

 
なぜか最近、Radioheadにはまっている。













久し振りにロックの新作を買ったが、これは良かった。
最後から2曲目の"Jigsaw Falling into Place"。名曲である。


でも、今はシューベルトの歌曲を聴いている。













ピアノはレオンスカヤ。繊細なバリトンが染み入る。これも名作だ。
 
 

2009年3月9日月曜日

CD屋と桂花ラーメン

 
John Eliot Gardiner指揮 Orchestre Revolutionnaire et Romantique「ブラームス交響曲第1番ハ短調」SDG

ブラームスの第1交響曲は大変お気に入りの曲で、CDも7、8枚はあるだろうか。普段はジュリーニをよく聴いているが、このガーディナーの演奏も大変素晴らしかった。清冽な演奏。水量豊かな清流のような、透明度が高く流れが速い。今までに聴いたことのないタイプの演奏だ。ピリオド楽器での演奏だと思うが、響きもとても豊かだ。また、音質が素晴らしく良い。これはおすすめだ。


ラジオを聴いていたら、往年の名グループ、Alan Parsons Projectの曲が流れていた。

昔好きでよく聴いていた。Eye in the Sky、Don't Answer Me、Silence & I、などなど。プログレシブ・ロックの発展系ともいえるユニークな位置づけのユニットであった。

久し振りに聴きたくなったので「The Essential Alan Parsons Project」Sony BMGを買う。

なぜ国内版は2枚組で、ドイツ盤は3枚組なのだろうか。横浜のタワーレコードへ言ったらドイツ盤が置いてあったので、迷わずドイツ盤を選ぶ。

ついでに、タワーレコードで久し振りにRock/Popsのコーナーをくまなくチェックした。しばらく前にシガー・ロスの存在を知り、この不思議な音世界に魅せられたので、まだ聴いていなかった「HVARF / HEIM」を買う。アイスランドが世界に誇るAlternative RockというのかAmbientというのかとにかく不思議なバンド。多くのミュージシャンに影響を与えているらしい。

Antony & The Johnsons「The Crying Light」
中性的なファルセットボイス。1曲目のHer Eyes Are Underneath the Groundを試聴して引き込まれた。ジャケットに異形の舞踏家大野一雄のモノクロ写真を使っており(Antonyが敬愛していらしい)、中身とも相俟って売り場で並々ならぬオーラを放っていた。

ついでにエディット・ピアフの10枚組Boxもレジに持って行く。

充実感に満たされビブレに向かい桂花ラーメンでラーメンを食べる。典型的な週末の1日。
 

2009年3月2日月曜日

森朱美さんソプラノリサイタル

 
演奏される曲を知らないと長く感じられるコンサートと短く感じられるコンサートとがある。退屈な曲であれば当然長く感じられ、演奏にも見るべきものが感じられなければ来たことを激しく後悔するようなコンサートもある(冷静に考えればこの経験すら意味のあることなのだが)。名曲といわれている曲でも今の自分には合わない曲というものもある。本当に名曲でも詰まらない演奏が曲の良さを覆い隠し長く感じてしまうこともある。

したがって、それ程頻繁に行くわけでもないコンサートで外れを極力減らそうとすると、どうしても好きな曲、知っている曲、好きな演奏家などのコンサートを選ぶことが多くなる。それはごく普通の音楽ファンにとってはやむを得ないことだろう。

然し、全く知らない曲が続いても、しかもそれが普段は余り積極的には聴かない傾向の曲であったにもかかわらず、退屈さなど微塵も感じず、もうちょっと聴いていたいと願っても、あっという間に終わりが来てしまうようなコンサートが稀にある。

土曜日に行った森朱美ソプラノ・リサイタルはまさにそのような演奏会であった。会場は銀座の王子ホール。

第1部 フランス歌曲 〜サロンを彩った歌〜

クロリスへ アーン作曲
僕が囚われの身になっていたとき アーン作曲
ネール 「ラテン風エチュード」より アーン作曲
愛のクレド シャブリエ作曲
「戯れの婚約」全6曲 プーランク作曲
「ルイ・アラゴンの2つの詩」 プーランク作曲

第2部 民族古謡の調べ

箱根八里は 日本古謡/山田耕筰編曲
五木の子守歌 熊本民謡/泉谷閑示編曲
杓子売り歌 秋田民謡/間宮芳生編曲
子守歌 秋田民謡/間宮芳生編曲
てぃんぐさの花 沖縄民謡/泉谷閑示編曲

バイレロ(羊飼いの歌)「オーヴェルニュの歌」より/ラヴェル編曲
フランスの歌「民謡集」より/ラヴェル編曲
トリパトス ギリシャ民謡/ラヴェル編曲
ヘブライの唄 「民謡集」より/ラヴェル編曲
カディッシュ(聖なるかな)「2つのヘブライの歌」より/ラヴェル編曲
2つの民謡 〜一番細い髪の毛で〜「スペイン古典歌曲集」より/オブラドルス編曲
クーロ・ドゥルセの唄 〜花嫁はおちびさん〜「スペイン古典歌曲集」より/オブラドルス編曲

前半はフランス歌曲、後半は日本や世界の民謡をクラシックにアレンジした曲。リサイタルで歌われることが多いオペラのアリアや有名なリートが全くないというプログラムであったが、余り一般的に知られていないフランス歌曲の名曲を歌い続け多くの人にその良さを伝えようと常に心を砕いている彼女にはごく自然な選曲であったのだろう。選曲にも歌唱にも彼女の入魂振りが伝わってくる。

先週の私の体調は最悪であった。酷い風邪を引いていたが仕事が忙しく休みも取れなかったため土曜日は疲れ果てていた。そんな状態でコンサートに行けば普段はどんなに抗おうと眠りに落ちるわけだが、驚いたことにこの日は目をつぶって聴いていたも一向に眠くならない。一声一声、ピアノ一音一音にじっくりと耳を傾け身心に染み込む瞬間を感じることができた。本当に久し振りのリサイタルにもかかわらず彼女の歌唱は円熟さを増しているように感じた。これは興味深いことだ。舞台の経験だけが技を成長させるのではない。

お気に入りの家庭的なフレンチレストランで、シェフのおまかせコースを頼み、今までに食べたことのないような数々の料理を供され、驚くような出会いをもたらされたときに感じる喜び、と言ったらその日の私の気持ちを分かってもらえるだろうか。

今年は演奏会への出演の機会も増えるようで本当に楽しみだ。