2009年1月31日土曜日

ポール・オースター「幻影の書」

 
ポール・オースターの作品は翻訳で出ているものは全て読んでいるが、ここ数作の中では最高の作品ではないか。次は一体どうなるのかという不安と期待で一気に読み通させてしまうだけのストーリーテリングと質的な強度を持った作品だ。

これは「痛み」の物語だ。生きることが本質的に「痛み」と向き合い、つきあって行くことであることを複雑なストーリーの中で一貫して説いているように感じる。

一筋の希望。

ハッピーエンドを求め、少しでも希望の痕跡を探そうとする読者の思惑を見透かしたかのように希望をグレーの布で覆い隠し目に見えぬものにしている。覆いの下にあるのは本当に希望なのか。それすらも確かではなくなる。

所謂幸福な人間はほとんど登場しない。それでいて重苦しい空気だけが支配しているわけではない。

死者の世界、死者に属するものからの逃走。

過去を振り返ることでしか未来を生きられないのだとしたら、此れは悲劇と呼ぶべきではないのか。未来は決して訪れないし、過去を生きることはできない。
 
 

2009年1月25日日曜日

いつの間にか新年も明けて

 

年明けからお屠蘇気分もなく通常運転。
気がついたら1月も終わり。年々正月の季節感が失われていく。

一昨日金曜日の夜は、旧T社の集まり。まつどの、Hぴょん氏、P氏と恵比寿BJで呑む。

土曜日は急な仕事が入り出社。
体調悪く今一つ能率上がらず。
朦朧と商事法務やら有価証券報告書などを読み込み、途中1時間程度ESD、立ち上げは比較的にスムースに行き、何とか資料を作成し終わる。

17時半に東戸塚でピックアップしてもらい、レッドロブスター(!)へ。
義弟夫婦と家人の従姉妹などと私の誕生日祝いと銘打ってロブスターを食べる。調子に乗って生牡蠣やらロブスターやらハンバーグやら頼んでいたらファミレスとは思えない金額になって驚いた。

夜いい気持ちでぐずぐずとテレビを見ていたら、BSデジタルで「ヒトラー最後の12日間」という映画がやっており、ついつい最後まで見てしまう。午前3時就寝。今年の目標は「早寝」かな。