2008年10月14日火曜日

コルトレーン

ジョン・コルトレーン「Lush Life」Prestige












私もジャズが好きである。
YuteTheBeaute氏が書かれている「アンドー氏」なる人物がどのような人物か私は知らないが(善良なYute氏に違法行為をそそのかすような人 物であるからしてロクな人物ではなかろう)、斯く言う私も高校生の頃にそのアンドー氏の兄が買ってきたCDをきっかけとしてジャズを聴き始めた。

そのきっかけとなった曲はビル・エバンス「ワルツ・フォー・デビー」の第一曲目「My Foolish Heart」。PCの向こう側でコアなジャズファンが失笑するのが聞こえてきそうであるが、定番中の定番を聴いて誠に典型的なパターンでジャズの森に踏み込んだのである。

ここ数年は新譜を中心に聴いていたが、ここにきて「名盤」「定番」といった旧盤に回帰しつつある。CDラックにある昔買い込んだ五十年代やら六十年代の旧譜を引っ張り出して聴いている。今日はデューク・ピアソンの「Tender Feelin's」を十年以上振りに聴いたが、これが又良い。Green Dolphin Streetなどとても良い演奏だと再認識した。

そこで、コルトレーンである。このアルバム、コルトレーンの中では地味で目立たない作品などと言われているようだが、どうしてどうして後期コルトレーンを聴か ない私には至宝の作品である。アルバムタイトルにもなっている「Lush Life 」という曲を聴いてみて欲しい。ジャズを聴き始めて間もなくこのアルバムを買った。高校生にとってCDは高価だった。月に一枚買えるかどうか。ジャズ の知識もなく情報も今ほどはなく、貴重なCDをほとんどジャケ買いの感覚で買って帰り大切に聴き込んだ。今は手元にないが、おそらくは兄と他のアルバムと交換したのだろう。今回SHM-CDで再発されたので、思わず買ってしまった。成程我が家の貧弱なオーディオでも音質は良いように感じる。音に厚味がある。

アンプとCDプレイヤーを新調したいなどという不埒な思いが蠢き始めたが、人生で一度経験できるかどうかという金融危機にあって幸いなことに直撃こそしていないが間接的には色色と影響を受けているところで、オーディオの新調などと悠長な事を言っていていいのかなどと思いつつ、一般化は出来ないがこうして消費意欲が減退して本格的な不景気に入っていくのだなあなどと風呂に入りながら一人ごちていた。

2008年10月12日日曜日

久しぶりの更新ですが。。。

全く久し振りの更新で、たまに見に来てくれた片手ほどの方には恐縮至極である。とは言っても誰からも責められないのだから、期待されてもいないということであろう。気楽で良いが寂しくもある誠複雑な人の心である。だからといって心を入れ替えて毎日更新などということもある筈もなく、まあ備忘も兼ねてボチボチとやっていこう。

先先週の金曜日、随分とご無沙汰していたが銀行員のK兄と銀座で飲む。店は以前にも行った「煙事」である。大凡心地の良い酒であったが、一度しか行っていないのに前回何をオーダーしたか覚えているのには驚いた。チーズリゾット・オムレツの四千円にも驚いたがこれは美味である。K兄は学生時代と変わらず飄々とした海軍士官のようであるが(本物の海軍士官とは会ったことはないが)、実は熱い男だという事を改めて知った。教養という言葉を思い起こさせてくれる数少ない友人の一人だ。

翌朝、出掛けたついでに伊勢佐木町の有隣堂へ向かう。腰が痛む。余り調子が良くない。K兄に勧められた内田百閒と真言密教の入門本を買い求め、上大岡へ戻る。何となく時間に追われのんびりとした気持ちにはならない。時間に追われなくても無駄な放っつき歩きをするだけで、それはそれで疲れて得る物は余りないのだから実は同じことなのだが。自宅で昼食を取り、その後昼寝。気がついたら夕方だった。

日曜日、初めてセーラー万年筆のペン・クリニックへ行く。過日謎の投身自殺を図り、ペン先が見事にぐにゃりとひん曲がってしまったラミー2000がどうにかなるものか、見て貰いに日本橋高島屋へ行った。折角の休日だというのに通勤と全く同じ経路で東京駅まで行く。これは甚だ詰まらない。全く新鮮味が無い、とはいっても変わった行き方などそうそうある訳でもなし、家を出る時間が遅くなってしまったので、早く着くことが先決である。休みだというのに家を9時半に出るとは、文句を云う筋合でないことは重重承知乍らそれもまた面白くない。

十時半に日本橋高島屋へ到着。ペン・クリニックは成る程盛況である。愛想の良い女性店員に11時55分くらいに順が回ってくると告げられ一瞬ひるんだが、受付をすればその辺りの時間に再び来ればよいと云うから、待つことにした。この辺りには丸善もあるしうまい珈琲屋もあるし時間潰しには事欠かない。

万年筆の修理は、そのペン先の見事なひん曲がり具合に、これは年に一、二度くらいの酷さだと云われ、周囲の注目を浴びた修理だったわけだが、立派に書けるようには直してくれた。元通りというわけにはいかないし(大分フローが良くなってEFなのにモンブランのMより太字になった)、矢張り以前のように使い続けるならペン先交換しかないかなどと考えている。然しこのような催しを地道に続けているセーラー万年筆には敬服する。近い内にセーラーの万年筆を買い求めようかと思う。

その後、少し時間があったのでビンテージ万年筆を扱っているユーロボックスという店に行ってみようと思い立ち、向かったが、持っていた地図が正確でなく、近くまで来ている筈なのだが遂に見付からずトボトボと新橋まで歩いていった。新橋から東海道線で横浜へ戻り、みなとみらい線に乗り換え、初めて「みなとみらい駅」で降りる。

待ち合わせまでは時間があるので、ハンバーガーでも食べようかとクィーンズスクエアを歩いていると「あ、パパ!」という声が聞こえ振り返ってみると息子が立っていた。これは全くの偶然。バドワイザーの生とチーズバーガーを一人で食べ、煙草を2、3服呑んで、外で大道芸に釘付けの息子を引き取る。ティンバーランドで修理に出していたブーツを引き取り、レゴショップで発作的にヘリコプターのキットを買い与えた。用を済ませている妻娘を置いて一足先に帰途につき家でヘリコプターを組み立てた。

好き勝手なことをやってはいるがやり貫くことはできない普通の父親の週末であったように思う。だからと云って駄目というわけではない。とは云え良いと言い切れるわけでもない。
















(写真は本文と全く関係なく、夏休みに行った白川郷の模様。)